2010/07/12(月)100円均一の商品から昇圧回路を作ってみた
2010/07/13 01:48
こちらのサイトで、キャンドゥという100円ショップで売られているCAR CHARGERという商品にはMC34063というDCDCコンバータICが入っているということを知りました。
商品自体は12Vから5.5Vを作る降圧回路ですが、このICは部品を流用して簡単に昇圧回路にできるようです。
100円均一で昇圧回路の部品が一通り手に入るのだから、面白い話ですね。
今回、近所で運よくCAR CHARGERを見つけることができた*1ので、先日使用した液晶のバックライトを光らせる*2ことを目的として、昇圧回路の製作を行ってみました。
分解
CAR CHARGERはこんな形の商品です。
シガーライタに挿す部分をくるくる回して、簡単に分解できます。
ねじ止めもないので、基板もすぐ取り出すことができました。
部品が何故か凄く汚れていますね。製造過程で何があったんでしょうか…。
解析
ちなみに元の回路を追ってみるとこんな回路図でした。部品の番号は基板のシルク印刷に従ったつもりです。
当たり前ですが、データシートのステップダウンコンバータと同じ回路ですね。
データシートと照らし合わせると、電流制限設定はIpk=0.3/R2
出力電圧設定はVout=1.25*(1+ (R4/R3))
で値が得られることがわかります。
なので、この回路では
電流制限設定は0.3/0.5 = 600mA
出力電圧設定は1.25*(1+(3000/820))≒5.82V
となっています。出力電圧が若干大きいような気がしますね…。
昇圧回路にしてみる
それでは、昇圧回路に作り直してみます。部品をすべて外し、以下のような回路図でユニバーサル基板に付け直しました。
データシート及び参考にしたサイト様とほとんど同じ回路です(^^;
お気軽に部品を使いまわすことを優先し、推奨の値はあんまり気にしていません。
具体的には部品は3kΩ抵抗以外は流用し、Idrvに接続する220Ω*3と出力電圧設定の10kΩの可変抵抗だけ付け足しました。
出力電圧設定をこのようにすることで、3.3Vを入力した場合は3.3V~16.5V程度まで昇圧できます。
動いた
ぴかーん。
可変抵抗を調節することで3.3Vから8Vを出力させ、無事にバックライトを光らせることができました。
2010/07/01(木)mbedでZY-FGD1442701V1を動かしてみた その1
2010/07/01 23:18
3.3V単一電源で駆動できるほかデモプログラムも用意されているため、とりあえず動かして見るといったことが簡単にできます。
また、キャリーボード付きで1200円と非常に安価という特徴もあります。
ちょっと前に買って積んだままになっていたものを見つけたので、mbedを使って動かしてみました。
動かしてみたところ
ひどい写真だ…。
画面いっぱいに赤色を表示させています。
回路図
mbedも駆動が3.3Vなので、とてもシンプルな回路図となりますね。
プログラム
ZY_FGD1442701V1_samplembedにはBusOutというライブラリが用意されていて、今回はこのライブラリを使用しました。
この例のようにバイト単位で出力を行うときなど、繋ぐピンを意識せず処理を行うことができるので非常に便利です。
今回はとりあえずデモプログラムをmbed向けにほんの少しだけ書き換えただけです^^;
次回は16bitビットマップ画像をSDカードから読み込んで表示させてみたいと思います。