2011/06/30(木)Sable-2015に簡易バイス取り付けた

2011/06/30 05:57 CNCimportnucho
Sable-2015のスピンドルはアルミ程度ならば十分に削ることのできるパワーを持っているのですが,
テーブルに両面テープで固定するだけだと材料のバリによってテーブルから材料が剥がれてしまって,加工ができませんでした.

IMG_20110515_180708

そこで,今回はSable-2015の説明書にチラッと映っている超簡易なバイスを真似っこして作ってみます.

作るよ

Sable-2015のテーブルには40mm間隔でM5のネジ穴が開いているので,それを利用して作ることができます.
使った材料は25*25*30mmのアルミアングル材1本20*20*20mmのアルミチャンネル材2本M5*80mmのネジ2本です.

手順1

舌の写真のようにアルミアングル材の内側?とアルミチャンネル材の上面?に40mm間隔のM5穴をあけます.
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手順2

ここでいきなり写真を撮るのを忘れてしまっていているのですが,先ほど穴を開けたほうのアルミチャンネル材の両側面にM5の貫通穴をあけます.

手順3

そして最後に手付かずのアルミチャンネル材の片方の側面にもM5の穴をあけます.

手順4

あとはこんな感じで取り付ければ超簡易バイスの完成です.
IMG_20110515_180726

さいごに

手順がちょっと我ながら適当すぎるなあと思っているのですが,伝わりましたでしょうか.実は管理が悪くて学校に工具を取り上げられてしまったため写真を取り直すことができません….てへ
このバイスはネジで押さえつけるだけというとても簡単なものですが,t5のジュラルミンくらいまでなら加工できることを確認しています.
こんな簡単なものでも加工がスムーズにできるようになるため,必要な方は是非作ってみると良いのではないかなと思います.

2011/02/12(土)Duino-Vで手抜きライントレーサつくったよ

2011/02/14 02:31 Arduinonucho
最近忙しいことへの現実逃避として,Lynx-EyEDさん製作のDuino-Vでライントレーサを作ってみました.
Duino-Vというのは,小型で安価で前方のUSBスティック部分から書き込みができる*1シンプルでステキなArduinoです.
詳しくはLynx-EyEDさんの記事をご参照ください.

*1 : シリアル通信ができるわけではないことにご注意

見た目

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秋月のCタイプの基板(72*48mm)に部品を全て乗せまして,手のひらサイズです.
配線があっちこっち飛んでて酷いものですが,全体としてのフォルムは可愛いといえなくもないかなと思っています.これを親バカと言います.

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ちなみに私はDuino-Vの足として1*8で足の長いピンフレームの端っこをやすりがけしたのを付けています.
Arduino的に上からジャンパ線で引き出せる上にブレッドボードにもさせるので,上にメスか下にオスかで迷ったときはよくこんな風にしています.

ちょっと説明

電源

単四電池を4本直列に繋いだものをモータ用の電源にして,それをレギュレータで5Vに落としてその他の部品を与えています.

センサ

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スイッチサイエンスから購入したQRE1113を基板の固定穴に取り付けています.キャスタはタミヤのボールキャスタを使用しました.
下の方のカオスは見ぬフリをするのが,ここでのマナーです.

足回り

駆動用のモータには連続回転化した小型のサーボモータを使ってます.
通常のサーボモータはPWMで角度を指定することができるモータですが,小改造*2を施すことでPWMで回転方向,速度をなんとなーく制御できるモーターにすることができます.小さくてパワーが出せるし制御回路が要らないし,ちょっとした工作のときに重宝するんですよね.

110214-021735
小改造したサーボモータにホームセンターで買ってきた丸いコルクを両面テープで貼り付け,さらにそのサーボを基板に両面テープで貼り付けて足回りは完成です.これはひどい手抜き

結果

機構と制御がテキトーなおかげで,すっごいガクガクしながら辛うじて線の上を進んで行きます.
動画載せたいな….

2011/01/19(水)XMDF形式の電子書籍を無理やり変換してkindleで読む

2011/01/19 08:08 kindleimportnucho
先日,Amazonの電子書籍リーダーであるkindle3が届いて喜んでいたのですが,日本の電子書籍に多いXMDF形式が読めないのが悔しくて,電子書籍自体の自炊という珍妙な作業を行ってみました.

おおまかな手順としては
  1. 電子書籍準備
  2. ブンコビューアでページを送りながら全てスクリーンショットをとる
  3. トリミングする
  4. pdfに変換
という無理やりで単純な作業です.以下にやった手順をざっとまとめてみます.

XMDF形式の電子文庫を準備する

当たり前ですが電子文庫を準備しましょう.
とりあえずどんな風に見えるかが確認したい場合は電子文庫パブリなどの立ち読み用のデータを使ってみると良いかと思います.

ブンコビューアでスクリーンショットを撮る

準備した電子書籍をブンコビューアで読み込み,スクリーンショットを撮っていきます.
人の手で何百頁もスクリーンショットを撮っていくのはただの拷問なので,UWSC Free版という自動化ソフトの手を借りました.
なお,kindleの画面に合わせるためブンコビューアは可能な限り小さいサイズ(800*600?)にし,右上の三角を押してメニューを隠した状態で作業を行いました.

dir = "c:\book\title"//保存フォルダ
page = 500//ページ数のパラメータ
wait=0.2//ウェイトタイム 0.2sec

while True
    ifb GETKEYSTATE(VK_UP)
	for count = 1 to page
       		id = GETID(GET_ACTIVE_WIN)
		SAVEIMG(dir+"/"+count, id, , , , , , 85)//圧縮率85%
		KBD(VK_LEFT)
		Sleep(wait) //ウェイトタイム
	next
    endif
    Sleep(0.2)
wend
参考に私が使ったスクリプトを置いておきます.
UWSCでこのスクリプトを実行した後,ブンコビューアをアクティブした状態でキーボードの上ボタンを押せば,ページ送りながらpageで指定したパラメータ分の枚数の画像がdirに指定したフォルダに保存されていく仕様です.
ウェイトタイムはPCのスペックと相談しながら調整してください.

トリミング

スクリーンショットを撮ったままだと,上や下のバーが邪魔なので,文字の部分だけを切り出します.

この作業にはVIXを使いました.
VIX上で画像を保存したフォルダまで移動し,Ctrl+Aなどで全体を選択します.
メニューから「画像」→「総合変換」としてウィンドウを開きます.
次にフォーマットのタブでJPEGを選択し,トリミング等のタブで「トリミングを行う」をチェックを入れ,今回は画像サイズを横795,縦484とし,切り出し位置をX2,Y55としました.この位置は環境によって調整が必要かもしれません.
後はOKを押せば一括でトリミングが行われるはずです.

pdfに変換する

画像をpdfに変換するためにChainLPを使用しました.
最初にインストールする際はiTextSharp.dllをChainLPを解凍したフォルダに置くことを忘れないようにしましょう.

使い方は見れば大体わかるかと思います.
右上の「入力」ボタンで画像を読み込み,pdfを指定して「出力」ボタンを押せばpdfにまとめられて出力してくれます.
著者,タイトル,その他はお好みで設定をしてください.

最後に

全体の作業時間は,本の長さにもよりますが薄い文庫本程度の文量だと10分程度でした.
著作権が何となく怖いのでどんな風に表示されてるかの写真は準備しませんでしたが,見栄えに関してはスクリーンショットで撮っているだけなので当たり前に結構滲みます.
また,ブンコビューアのサイズが800*600が最少なので横長でスクリーンショットを撮らねばらならず,縦書きの文章を読むのにちょっと違和感があります(^^;

それでも個人的にはまぁ普通に読める範囲だとは思いますので,ちょっと手間をかけてでもkindleで読みたいんだ!という奇特な方は是非試してみるといいのではないかと思います.

ネタ元

ブンコビューア(XDMF)形式の電子本を無理矢理ΣBookで読む
何とかしてKindleでもって本を読む

2011/01/09(日)FusionPCBにてはじめての基板発注

2011/01/10 00:24 電子工作nucho
110107-131236

ちょっと前にFusionPCBという基板を製作してくれるサービスを知りました.
ここを利用すれば,5cm*5cm*10枚で20ドル10cm*10cm*10枚で40ドルで二層基板を製作することが出来ます.これは大変に安価ですね.

前々から私は基板発注に憧憬の念を抱いていたため,必要そうだった基板をでっちあげて発注してみました.今回はその記録です.

ファイル出力

motorkiban

設計はMBEで行いました.
「File」「Export CAM data」「Gerver」として画面を開き「PLS,STC,CMP,SOL,STS,PLS,DRL」の7つにチェックを入れてガーバーファイルを出力します.

提出するファイルの拡張子が指定されてるみたいだったので,その後
書き換え前CMPSOLSTCSTSPLCPLSDRD
書き換え後GTLGBLGTSGBSGTOGBOTXT
というように拡張子だけ書き換えます.
ドリルのレイヤーで.DRIというファイルも一緒に出力されてくるのですが,これは無視して提出しても大丈夫でした.
なお,基板の外形はシルク印刷のPLC,PLSあたりのレイヤーで書いておけば大丈夫のようです.

念のため提出の前にはGerbvなどのソフトできちんと出力できているか確認しておきましょう.

発注

手順としてはこちらで説明されている通りでした.
1. ショッピングサイトでFusion PCBサービスを購入する
2. オーダー番号がメールで送られてくる(from order@seeedstudio.com)
3. オーダー番号をメールのタイトルに入れて、ガーバーファイルを pcb@seeedstudio.com に送る
4. デザインルールにマッチしていれば4日~6日で基板が発送される
Fusion PCBに発注。- なんでも作っちゃう、かも。
情報を補足するとすれば,ガーバーファイルを送るときは別に小粋な挨拶など必要なく,ぶっきらぼうにzipでまとめたファイルを送りつけるだけでもちゃんと対応してくれたよということくらいでしょうか.
speeedstudioさんの懐は深いです.

待つ

ガーバーファイルを送ったら後はわくわくしながら待つのみです.
私の場合だと以下のような日程で作業が行われました.年越しを挟んだにしては早いでしょうか?
  1. 2010/12/15 注文
  2. 2010/12/15 ファイル送信
  3. 2010/12/17 受け付けたよメール受信
  4. 2010/12/21 基板発送
  5. 2011/01/06 基板到着
ちなみに既定のサイズよりも小さい基板を発注すると勝手に面付けを行ってくれる?ようで,外形が49.53*49.53mmだと11枚を届けてくれました.
勝手に面付けしてくれる訳ではなく、テキトーにおまけが付くくらいの感じみたいです。。

今回5cm*5cmコースで注文を行ったのですが,料金は送料込みで2032円.
このお値段ならどんどん発注できますね.凄い時代が来たものです.